本書のまえがきにもある通り、週刊誌での連載をまとめたものなのに、それが今、このタイミングで読んでも、ほとんどが陳腐化していないのが素晴らしいです。 それはきっと、普遍的な物の見方に焦点を当てているためであり、そこには学ぶべきものがたくさんあるように思いました。
副題で、「儲ける」より「資産を守る」という言葉が先に来ているのも、本書の内容にぴったりです。
円高、REITに対する考え方も多いに頷けますし、日本の銀行が「斜陽産業」であると喝破するのも鋭いです。
また、可能性が日に日に高まる日本国債暴落に対して、その直前に大増税で国家破産が回避される、という見方もありだと思いました。 そして、その大増税にしても世界の投機マネーによる日本売りで、決断を迫られてようやく政治が動く、という日本の政治家や役人の本質を捉えた予測も見事です。
良い本だと思います。