シンプルライフ、節約術、お片づけと、この手の本は百花繚乱の感だけれど、金子さんは「買わない」ことが一番シンプルな節約方法であり、人はお金に振り回されているから、心の平安が得られないのだ、とずばり指摘する。はっとさせられた。しかも彼女は、買い物や節約を否定するのではなく、周囲の情報に踊らされて、あるいは不安感から、「不要なもの」「本当は好きではないもの」を「つい」買ってしまうことはもう辞めよう、と提案しているのだ。
とくに、「無買日」一週間の三人の体験レポートはとても興味深かった。おかげで自分でも、週に三日は「無買日」で過ごせるようになった。
毎日節約ばかりでストレスが貯まるから、100円ショップでぱーっと2000円分買いこんで気分転換、というのは違うと思う。きちんとした服を着て、デパートへ出かけて(交通費はかかるが)、1000円の靴下二枚とか、2000円のハンカチ一枚とか、間に合わせでない、きれいなものを、時間をかけて選んで買って、数は少なくとも丁寧にケアしていく方が、毎日の暮らしに幸せや満足感を得られるのではないだろうか。