著者は本の売れ行きをあまり考慮せずに、不動産についての冷徹な真実を書いていると思います(普通は読者の耳障りの良い表現に編集者が修正するのですが)。
具体的には、マイホームは物件の良し悪しよりも、まずは街の将来性・良し悪しを見て、その中で良い物件を買いなさいと書いています。
そうすれば、住宅ローンを払い終わった時に安心して、終の棲家とともに老後を過ごすことができる街に家を買うことができますと。さもないとゴーストタウンで老後を過ごさないといけなくなると。
なので、私のように典型的なニュータウンにある、暴落する(のを宿命付けられた)マンションを買ってしまった人間には読むのが辛い内容です。
著者が購入を避けた方が良いと書かれたエリアに住まれている方からや、不動産を売ることしか考えていない不動産関連の方々(不動産業者だけでなく、金融機関や鑑定士・司法書士・弁護士等も含め)からは、この本というか、著者を酷評する人も多いのではないかと思います。
不動産の売り手側にそそのかされないように、これから家を買われる方や相続を考える年代の方は、不動産の価値というものの真実を知るために、一読の価値があると思います。(「東京にお勤めの方は、『東京のどこに住むのが幸せか』とあわせて読まれると良いかと思います。)