エイブラハムも認めるように、「お金」や「健康」に関する信念は人の生活の根幹に影響を与える問題になってしまいがちなので、そこに焦点を絞った本書は歓迎すべきものだと思います。
とはいえ「サラとソロモン」シリーズを除いてももう6冊目となるエイブラハムの本。さすがに既刊と重複した表現が多くてまどろっこしく思える部分もあります。
そこで購入を迷っておられる方に質問です。
お金を得るためには、「才能や努力」と「波動の調整」だったらどちらの方が重要でしょうか?
健康な体でいるためには、「運動やヘルシーな食事」と「波動の調整」だったらどちらの方が重要でしょうか?
当然エイブラハムをよくご存知の皆さんは、「波動」だと答えるでしょう。だけれど言葉で知っていることと人生経験を通して知ったこととは、それこそ「波動的に」まったく違う話なのです。
正直私は分かっているようで分かっていませんでした。
折からの体調不良を解決すべく、色んな健康体操に手をだしたり、食養法にこだわってみたり。でもさっぱりでした。何の効果もあがりません。
どういうわけか、エイブラハムの信奉者をもって自認する人にしてから、「引き寄せ理論」は人間関係には当てはまっても、健康問題やお金儲けに関しては「行動の方が大事」だという常識に引きずられてしまいがちなんですね。私のように偏執的な健康法研究にはしってみたり、あるいは苦労しながらアフィリエイトを学んだりと、知っている筈のことと実際やっていることとが矛盾をきたしているものです。
そんな折でした。ふと私は買い控えていた本書を手に取り、あらためて原点に回帰したのです。「ああ、そうだった。波動の面倒を見ていなかった!」
エイブラハムは頼もしくも断言します。「全ての病気の原因は波動の不調和である」と。そして「波動の不調和を行動で補うことはできない」と。
そして、どうなったと思いますか?…今まで何をやっても頑として動かなかった私の健康状態は日に日に改善していっています。痛む体を思い出すたび<転換のプロセス>を行うこと100回超。そのうちとうとう「思考のバランス」を逆転させたのです。(ちなみにエイブラハムは、その気になれば「転換」の機会は1日に100回〜1000回見つかると述べています。)
彼らは実によく人間のことを理解してくれています。常識とあべこべになっているこの法則を咀嚼するのは「簡単なことではないと認める」と述べます。それから「繰り返し練習が必要だ」とも。だから彼らは念入りに「これから何を語ろうとするかを語り、それから語ろうとすることを語り、そして既に語ったことを語る」のでしょう。
他のレビュアーの皆さんも「繰り返し」の重要性を述べられていますね。本当にエイブラハムの本は骨身にしみて理解できるまで何回でも何冊でも読む価値があると思うのです。