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お金から見た幕末維新――財政破綻と円の誕生(祥伝社新書219)
 
 

お金から見た幕末維新――財政破綻と円の誕生(祥伝社新書219) [新書]

渡辺房男
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

幕府から政権を奪ったものの金(かね)はなく、明治政府は財政破綻からのスタートだった。 同じ日本でありながら東国は金貨、西国は銀貨が流通し、それぞれの品質も違えば交換相場も日々変わる。おまけに各藩が発行した藩札の処理。 近代国家を目指す新政府にとって、焦眉の急は、単位が統一された通貨制度の確立にあった。だが、その道は困難を極(きわ)め、財政的な綱渡りを繰り返していく。  「円」は明治四年になってやっと生まれ、日本銀行は十五年に誕生。初めての紙幣が発行されたとき、明治はすでに十八年になっていた。  新政府の財政を立て直し、国の根幹をなす貨幣制度を作りだした、大隈重信、渋沢栄一、松方正義ら、経済官僚たちの創意工夫と苦闘を描く、もう一つの幕末維新史!

内容(「BOOK」データベースより)

幕府から政権を奪ったものの金はなく、明治政府は財政破綻からのスタートだった。同じ日本でありながら東国は金貨、西国は銀貨が流通し、それぞれの品質も違えば交換相場も日々変わる。おまけに各藩が発行した藩札の処理。近代国家を目指す新政府にとって、焦眉の急は、単位が統一された通貨制度の確立にあった。だが、その道は困難を極め、財政的な綱渡りを繰り返していく。「円」は明治四年になってやっと生まれ、日本銀行は十五年に誕生。初めての紙幣が発行されたとき、明治はすでに十八年になっていた。新政府の財政を立て直し、国の根幹をなす貨幣制度を作りだした、大隈重信、渋沢栄一、松方正義ら、経済官僚たちの創意工夫と苦闘を描く、もう一つの幕末維新史。

登録情報

  • 新書: 216ページ
  • 出版社: 祥伝社 (2010/10/30)
  • ISBN-10: 439611219X
  • ISBN-13: 978-4396112196
  • 発売日: 2010/10/30
  • 商品の寸法: 17 x 10.8 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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 徳川幕府を倒してみたけれど、新政府に金は無い。日本の東と西では、金を用いるもの銀を用いるもの、基準も異なる。藩はその財政難から、御札(おふだ)の様な藩札を発行し、更には偽金作りにさえ手を出している。
 明治新政府が、様々な負の遺産を背負込みながら「円」を発行し、西欧列強に「追いつこうとする国」として財政と通貨制度を整える過程を描く一冊です。
 幕末維新期はその「英雄」物語と戦闘を含む激動に目を奪われがちであるが、極めて地味かつ困難な国家の基本を取り上げ新書にまとめたものです。
 実務は、常に地味且つ技術的問題への格闘と「民の支持(意識)獲得競争」という側面にも光を当てた幕末維新史です。
「円」と「日銀」誕生の前史を語る読み物として適していると思います。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By いと トップ1000レビュアー
幕末から明治にかけての歴史について、
お金にテーマを絞ったという画期的な本で、たいへん面白い。
小テーマごとに2〜4ページに分かれているので
どこからでも読めるし、文章の解説文も難しすぎず読みやすい。

本内の小テーマも、
「新政府軍の軍資金を支えた人たち」「贋二分金の横行」
「チャラ金騒動」「金がなければ刷ればいい-太政官札の発行」
「丁銀や豆板銀は、どれほどの価値があるのか」
「銭貨幣と厘貨幣の鋳造」「金本位か銀本位か、悩む政府」
「贋太政官札、出回る」「古き両替商は淘汰された」
など、興味深いものが並んでいる。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
まず、目次を見ると各タイトルが興味深い。
読みたいページを開けるとタイトル毎に話題が完結している。
忙しい通勤電車の中でも手軽に読める文章構成が素晴らしい。
著者は、今までの著書の中で明治時代の経済の動きのさまざまな局面に触れているが、今回、集めた情報を体系的に集大成している。
通読すると、明治政府が列強に伍し国家威信を賭けて確立した円=通貨制度の全貌が読み取れてくる。
我々は何の疑問も無く円という通貨を日常使用しているが、その確立の過程で国民は大きな経済的犠牲・代償を払っていたのだ。
明治政府の要人がどのように通貨制度確立に関わったか、その関連も詳細に記述されている。
そこまでして明治政府が確立した円は、興隆してゆく日本そのものの姿でもあった。
どんな社会・経済状態にあっても通貨と国力は表裏の関係にあり、通貨に対する世間の評価原理は普遍的なことも解ってくる。
そこから、円が垂れ流し状態にあるドルに強く、資源国である豪州ドルに弱含みなのも理解できる。
我々は円に象徴される国の力を次世代につなげてゆかねばならないが、ときには犠牲を伴う改革も必要な時期が来ている。
その源流を知るうえで非常に参考になる一冊だ。
「坂の上の雲」を見ながらこの本を読むと一層時代背景も理解しやすいように思う。
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