「合衆国」は united states の訳語ですが「合州国」と書く人もいるようです。
それに対する著者の評は「程度の低い駄洒落」。
アメリカは衆が集まっているのではなく、州が集まっているのだから、「合州国」が正しく「合衆国」は間違っていると断言した本田勝一を真に受けて、「アメリカは合州国か合衆国か。この論争は今日でも続いている」といった阿川尚之説に対する著者の評は、「そんなあほらしい論争を誰がどこで続けているのだろう」です。
これでピンと来る方はたいしたものですが、私は全然結論が予想できませんでした。
「合衆国」と訳したのは幕府の役人だそうですが、 united を合、states を衆と訳したわけじゃないんだそうです。由来は中国古典の周礼で「大封之礼合衆也」からです。王が統治するのではなく、民衆の代表がコングレスに集会して国を治める政治形態から思いついた訳語なのですね。
ちなみに共和国の共和も漢籍に由来します。
言葉にこだわりを持つ人には必読と思います。