ギリシャ神話は中学時代にハマったのですが、とても面白く、いたずらしたり浮気したり嫉妬したりストーカーしたりのあまりにも人間的なキャラが笑えました(ま、日本神話だって「なりなりて」セックスしたり、乱暴狼藉したり引きこもりしたりストリップしたり、と負けてませんが)。それぞれの神々はとても個性的でした。なので、この本に跳びつきました。
おふざけのコミック・ノベルです。ハチャハチャです。作者はイギリス人の30歳女性で、これが処女作。さすがイギリス、モンティパイソンのノリを思い出させられます。「英米で絶賛と爆笑の嵐」だそうですが、まだ日本ではブレークしていない、というか外国小説のブレークなんて「ハリーポッター」か「ダビンチ・コード」みたいな突出したもの以外は殆ど皆無ですから、この作品もあまり売れないでしょう。必読、ってわけでもありません。
さて、トンデモな設定で始まったこの作品、前半はただただ呆れるばかりのコミカルさでそれなりに面白いのですが、戯画化しすぎでやや顰蹙ものかなぁと読み進めて行くうち、なかなかどうして、結構まともな〈愛と勇気の冒険〉譚へと転じて行き、最後は感動的なまでの…おっとネタばれはいけないので、ここまで。