笑えるところもありますよ。でも、誤解を与えるタイトルではある。ジェンダー論の入り口の敷居を低くして、もっと多くの人に問題を共有してもらいたい、という気持ちからつけたタイトルなんでしょう。第一章の講演録は、確かに分かりやすいレベルから話し始めていて、でも最後はきっちり次世代の公共性のあり方を提示している。
あと、個人的には第三章の「セックスワーク論」は大いに同感した。というか、僕は買春する男なんですが、買春しながら考えてきたことのほとんどが、この第三章に書かれていたので感心した。僕の実践が、著者の理論的考察を凌駕してないのは、まあ、僕が凡庸だと言うことなんでしょうが。でも、売買春してまで考えるの面倒くさいって人には、この本の第三章読んでおけば、売買春の基本的問題機制は一応おさえておくことはできますよ、これ一経験者として保証します。