高校生くらいのときに、新聞で水中出産の記事を見たような記憶があります。その後、『分娩台よ、さようなら』が出たりして「自然なお産」に注目が集まってきていること、水中だけでなくいろいろな出産スタイルが存在することなども知り、面白いと思っていました。また、子どもができたら母乳で育てたいとも思っていました。
そういう新聞などの情報から、自分がもし妊娠したら母乳指導に積極的でカンガルーケアができる母子同室の産院、会陰切開を一律にしない産院、できればフリースタイル出産がしたい等と漠然と思っていて、近所にそういう産院はどれくらいあるのかとネット上の口コミなど見ていたのですが、
「母子別室だったのでよかった」
「食事が美味しかった(まずかった)」
「お祝い膳が豪華」
「産後の食事がフレンチのフルコースだった」
「ミルクの缶がいくつもらえた」
「エステがついてた」
「お医者さんが優しい」
とかの、自分にとってはどうでもいい情報が多くてがっかりしていました。
肝心の出産はどうだったのかがわからない。
出産スタイルや母乳指導の面で産婦の希望をかなえる努力をしてくれる病院だったのかどうか
そこらへんの満足度が知りたい。
あと、母子別室の方がいいというのはどういった価値観なのか?
そもそも、自分のお産に関して「こういうお産がしたい」という希望を持つこと自体一般的ではないのだろうか?
新聞に載っていたのはごく一部の人の特殊な例でしかないのだろうか?
そういえば、学生時代や就職してすぐ出産した友達に「どんなスタイルで出産したのか」とかどんな呼吸法だったか、といったことを聞いてもまともな答えが返ってこなかった気がする・・・。
みんな、病院や出産スタイルを比較検討して選ぶというよりは、たまたまいった病院の方針に従って、それしか知らずに出産していたのかもしれない。
では、私の希望するようなお産はどこでできるのか・・・?
健康であればお産のスタイルや病院は当然自分の希望で選べるものだ・・・と思いこんでいたため、病院の口コミ情報を必死で検索しながら、自分の求める情報が全くといっていいほど発見できないことにどんどん不安になっていきました。
で、手に取ったのがこの本。
はじめ図書館で借りて読み、妊娠してから即買いました。
お産は、選べる!よかった!というのがまず感じたこと。
その後、この本をはじめとして妊娠・出産に関しては20〜30冊ほど読んできましたが、これは必要な情報がコンパクトに網羅されており、また、何が何でも自然でなければというような押しつけがましさがなく、しかし自然な出産を目指す上でも(いろいろなお産をされた先輩お母さん方との会話や、助産院で産むにあたり自分の家族を説得する上で)参考になった本です。
昨今のお産を取り巻く医療環境の変化により、産院リストの情報が古くなりつつあるのが残念。
産婦の口コミや産院の情報に関しては、『ここで産みたい』などで補完するのがよいでしょう。
妊娠後、著者の開講するイメジェリー講座にも参加しましたが、愛にあふれた温かい人柄にふれ、この著者にしてこの本ありだなと実感しました。