冤罪という言葉を聞くようになって、かなり久しい。
だからといって、自分には関係ない、あるはずがないと勝手に思い込んでいた。
しかし「明日は我が身」という恐ろしい現実に、正直読んでいて息苦しささえ覚えた。
ある日、いつもと変わらぬ朝を迎え、普通に出勤した父親・・・。
今日は残業はしないと言い残し、子供たちと家族水入らずで食べる食事を楽しみにしていた。
そんなどこにでもあるような平凡な家族を突然おそった悲劇・・・。
警察の人間味のない対応や、裁判官の明らかに女性を正しいと決め付ける偏った考え・・・。
家族のため、自分のため、両親のため、もう一度笑顔を取り戻すことを夢に見て戦い続けた父親。
平凡な生活から、一変、司法という壁に阻まながらも一生懸命夫の無実を晴らすために動き続けた妻。
実際の事件には、刑事ドラマのようなエンディングはなく、出口の見えない暗い道が続く。
そんな暗い道に差し込む一本の光は、やはり家族という財産でした。
覚えのない罪を着させられ抑留されていた父が書いた息子たちへの手紙には涙が出そうだった。
また、幼いながらも感じた裁判官への怒りの気持ちを書き記した子供たちの抗議文には、脱帽した。
私自身、幸せな家庭を壊した被害者と言われる女に対し、怒りに似たような感情を抱いたことも確かで
す。
お父さんはやっていない・・・
家族を信じ続けることの大切さや生きることの意味、いつ自分が犯罪に巻き込まれるか分からない怖さ、
やってもいないのに罪を着せられて生きることの辛さなどなど考えさせられることが多々ありました。
ぜひ読んでみて欲しいです。そして一緒に考えてみませんか。