親が子どもに教えてはいけない理由として、正解を出すための「方法」ばかりに重点を置き、肝心の「理解」に目が行っていないということ。それなら、どうすればいいのだろうか? 著者は4つの提言をしている。「子どもにまかせて待つこと」など、どれもがあたりまえのことだが、40年間で1000人以上の子どもに接してきた経験の実績が、それらの提言の裏付けとなっている。
子どもたちの「それぞれ違った才能を引き出すのは、親と教師の責任である」と著者は言う。一貫しているのは、子どもの力を信じ、どの子も認めるということ。それを「引き出し」教育と名づけているが、一つの単元を集中して教えたり、小学校の学習に戻ったり、と、その方法は一人ひとりの子どもによって、当然違う。
少しでも早く、少しでも多く、問題を解くことに慣れてしまった子どもたち。そして、今の親たちも、かつてそういう教育を受けてきた世代なのだ。「なぜ勉強するの?」という子どもの問いを、真正面から受け止めている本である。(町場キリコ)
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本書では、親が勉強を教える時に起こりやすい弊害を、学習塾の先生として出会った具体的な例を挙げながら、わかりやすく説いています。
テストが終わるときれいさっぱり忘れてしまうのはなぜか、どうすれば本当に「理解」できるのか、という学習面についてはもちろん、しつけや親子のコミュニケーションについても熱意あるアドバイスが述べられています。
してはいけないことだけでなく、親がすべきことについても助言があるので、家庭で何をポイントに子供の学習をサポートすればよいのか分かります。
著書の中で、親にできることは、我が子を信じて見守ることであるとありますが、これだけ無能な教師(学校も塾も)と学校がはびこる時代に、ただ見守ることに耐えられる親もそうそうたくさんはいないとも思います。
したがって、上記のようなアドバイスは、著者の経営するミオ塾に通わせることを前提としたかのような少し営利的な響きを残してしまっています。
家庭で実践できる具体的な教育方法は書かれていませんので、それを期待するのであれば買ってまで読む価値はない本です。
塾のプリントをこれでもかとやらせても成績が伸びないし本人も生き生きとしていないお子さんを持つ親にとっては一読の価値は十分にあります。
教育熱心すぎる母親の間違いは参考になりましたが「母親は勉強を教えるな」と言われても反復や復習、漢字学習等は学校でしない分家庭学習で補うしかありません。
実際に使える学習の進め方等もっと具体的な勉強法が知りたい場合には物足りない内容だと思います。
今回の体験談だけに留まらず具体的なテキスト等続編に期待したいです。
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