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話がそれるようですが、私は、私自身のことがずっと好きではありませんでした。
自己嫌悪に陥りやすい、細かいところにこだわりすぎる、しょっちゅうイライラしている、物事を心から楽しめない、夫といつも笑い合える仲でいたいのに、相手の些細なことが気になってすぐケンカ…。
直そう直そうと思っても、すぐに元に戻ってしまう。どうしてなんだろう…と、ずっと思い続けていましたが、この本を読んで、すべてはこれだったのだとわかりました。
自分でもとても不思議なのですが、それから、あまりイライラすることがなくなりました。
私の幼少の頃の思いを、すべてわかってくれた人がいた…。ある意味、カウンセリングを受けたのと同じ効果があったのかもしれません。
これは、単に子供をもつ母親のためだけの本ではありません。
もし、自分の人生を楽しめていない、「生きている」という実感がない人がいらっしゃったら、それは小さい頃に受けた「しつけ」によるものが大きいかもしれません。
そうだとしたら、この本を読んで、心が軽くなっていくのがわかることと思います。
たかが「しつけ」、しつけはこの社会で生きていくうえで重要なもの…とされがちですが、それによって子供の頃に「子供らしく」過ごせなかった人たちが、ある程度の年齢になって心にどれだけの痛手を抱えているかを、この本を通してわかっていただけたら、と思います。
そして、同じ思いをもう今の子供たちにさせないであげてほしい。
不可解な少年事件が数多くある今日この頃、もうこんな悲惨な事件をこれ以上増やさないために。また、自分の子供を思うように愛してあげられない母親のため、そして、そんな母親の心境を理解してあげるためにも。
大変重要なことを説いている(と、少なくとも私は思っている)著者ですが、ちっとも押し付けがましくないところも好きでした。
この本も含め、完全な育児書というものはありません。
子育ては、あまりにも要素が複雑なのです。
様々な育児書を読み、その中から部分的にでも自分に合うものを選択し、色々と試していくことが最善と考えます。学者はともかく、我々親が一つの理論にこだわることは決して得策ではありません。
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