公に近いところで仕事している身からすると、「そう、そう世間が言うほどお役所仕事は簡単じゃないよ」と共感できる部分があり、良かったです。また読みやすい語り口であっという間に読み進むことが出来ました。
内容的には納得いく部分が多いのですが、なんとなく地に足がついていないような、説得力が乏しいところが感じられました。おそらく、友人の話とか、誰々の話とかいうところを話の根拠として展開している面があるからではないでしょうか。もう少し具体的な質的量的データを付加されていくと良かったかと思いました。
公務員以外にも規制による保護や、国の補助を受けて運営されている業界や企業があり、そういった業界には批判の目が行き届いていないという話は納得できるところですが、例えばそういった状況を具体的に数値にあらわして、税金や公的支援の依存度を業界ごとに示したりするとさらに納得性が高まると思いました。
いずれにしても論文的な要素よりも意見の表明ということで理解すれば、おもしろい読み物だと思いました。また本とは関係ないですが、丁度脱官僚を標榜する民主党が政権を取ったことですので、今後著者がこの意見をベースにマスコミでの露出度が高まることを期待します。