内容は著者が常に朝青龍を非難しているコメントの通り。本屋で目を通したが、相撲ファンとして読むに値する代物とは到底思えなかった。「仮病疑惑」について一言申し上げておくと、診断書は適正(協会は最初の記者会見から明確に認めている)なのに「仮病」という言いがかりを付けられた、朝青龍本人と、診断書を書いた医師(仮病と非難することは、医師のことを何の根拠もなしに刑法で禁じられている文書偽造の罪を犯していると誹謗することである)には心よりご同情申し上げ、日本人としてなんとも申し訳ない気持ちになる。「優勝はまぐれ、心技体はなっていない」という著者の発言は朝青龍だけでなく、彼に全力で対抗して敗れてしまった全力士を侮辱する発言と思うが、このような本を書いた著者ならば、ありうる発言であろう。伝統伝統と騒いでも、手刀の切り方は名寄岩が戦後になってから始めたことや、常陸山が先輩力士に勝利して土俵を一周して歓呼に応えた、などの逸話は著者は当然知らず、叩きたいから叩いているようにしか感じられない。このような本を出版しているということは、朝日新聞の人種差別、人権に対する意識を大いに疑わせることにもなっている。