本書をひと言で表現するなら・・・
「マーケティング部門による社外調査、CSRやコンプライアンス上での社内調査、『生の声』を聞いて分析する必要性のある全ての実務担当者へ贈るノウハウ本」
調査法には、
(1)「観察法(observation)」
(2)「質問紙法(questionnaire)」
(3)「面接法(interview)」
の大きく3点があるが、本書は「面接法」の勘所をおさえた本である。
インタビューの問題として、たとえば,面接される者が質問に対して、「知らない」と答えるよりも、「自分の推測を加えた答え」をしやすいことや、「真実を述べるかわりに,インタビュアーの思惑を気づかって、想像で答える」というものがある。また、例外的な事実を話され、調査が例外的な事実の集成となることがある。これらの問題を回避するためには、事前の準備や話法があり、正しい調査結果が得られるような細心の注意と技術が実は必要である。
しかし、プロではない者にとっては、そんな細かな理論の解説を聞きたい訳でもない。
欲しいものは、具体的に今から使えるノウハウ、インタビュー内容から実務へ直結できる情報の抽出方法のノウハウだろう。
本書は、インタビューに潜む危険なワナ(主観的事実を客観的事実かのように話し、インタビュアーに信じ込ませるワナ)を含め、調査のプロではない人でもPart6〜9のステップを踏めば回避できる。
身近な事例から、戦略の立案までもが学べ、具体的なノウハウが満載の好著だ。