あとがきに、「おけいこごとは人生を豊かにするのが目的です。そのことを日本人はよくわかっていました。日本舞踊はじめ、日本のおけいこごとはプロがしろうとに教え、しろうとをプロにしようと仕込んだわけではありません。なんという人生の楽しみ方でしょう」とあり、ハッ!とさせられました。
わが子の習い事に最近少々疲れていたからです。安くないお金(と時間)をかけているのだから…と最大限の成果を求めてしまう。成長を気長に待てない。他のお子さんとつい比べてガッカリしたり…。親として、心が貧しくなっていました…。
著者いわく、「10歳までは才能にこだわらず素地をつくる時期。10代の思春期こそ才能が伸びる時期」。だから10歳までは焦らないほうがいいし、10代で辞めてしまうほうがもったいない、とのこと。親が子どものおけいごとと、どういう心構えで向き合ったらいいか。有益なヒントを多く与えてくれる本でした。
体操水泳サッカー書道ピアノ和太鼓など、16種類のおけいこごとを取材して子ども達の様子や指導者の考え、どんな力が身につくのか、感じたことをレポートされています。読んだら私自身がムズムズと何か習いたくなってきました。もはやプロになれるわけじゃなし…と思っていたのですが。「上手くなること自体が楽しいという感性」を、大人になって忘れていたんですね。