主人公は「かすみ」という二十歳のお嬢さん女子大生。
序盤はゆっくりとした男女の駆け引き。
中盤から男女の駆け引きが一気に加速。
終盤は「かすみ」の暴走と停止。
三島は天才だと再確認。
色彩豊かで繊細な心情・情景描写は
三島らしい美しさ。
潮騒とはまた違う男女の純愛。
女同士の友情。
傷付いた女同士のみが分かりあえること。
初文庫化をキッカケに
この作品を初めて読んだが
『三島は金閣寺で挫折したけど、この作品は一気に読めた。こんな昼ドラみたいな話を本当に三島が書いたの?』
「かすみ」が現代の女子大生ならそんな事を疑惑日記に書いていたかもしれない。
三島デビューしたい「かすみ」と同世代女性に特にオススメ。
春の雪で挫折した人、そして恋愛で悩んでいる人にも。
必ず最後まで読み切れる。
読了後の余韻に浸れ。