ジェンダー入門として適している本だと思う。とても読みやすいので、
特に若い女性、「女のコはイイコにしていさえすれば、
キレイでありさえすれば」いつか白馬に乗った王子様が迎えにきてくれる、
と盲目的に信じている若い女性に読んで欲しい。
たとえ入門レベルの知識でも、何も知らないよりは、
はるかに充実した人生を送るきっかけにはなる。
著者は決して、ジェンダーに関して無知な人やアンチフェミニズムの
男性(時として女性も)を攻撃しているわけではない。
もちろん、女性は男社会に押し付けられた役割のせいで不幸だ、
と言っているわけでも、恨みをはらしたり復讐したりするために
ジェンダーを利用しているわけでもない。
ジェンダー初学者に対して、この学問が「女性がブラジャーを焼き捨てて、
男と同様に生きることを目的とした学問」ではないこともわかりやすく
言っている。
「男性中心に構造化された社会の中で、男性は女性よりいろいろな場面で
優位に立ちがちだが、しかし、だからといって個々の男性がそれによって
つねに「トク」をしているというわけではない。むしろ、男性も、
「男性らしさ」の縛りの中で生かされているという意味においては、
女性と同様なのだ。」