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お坊さんだって悩んでる (文春新書)
 
 

お坊さんだって悩んでる (文春新書) [新書]

玄侑 宗久
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

お葬式、お墓、ペットの埋葬問題から、死刑やボランティアへの考え方まで、お寺に持ち込まれる様々な悩みに玄侑和尚が答えます。ややこしい現代を生き抜くための道標となる人生問答集。

内容(「MARC」データベースより)

お葬式、お墓、ペットの埋葬問題から、死刑やボランティアへの考え方まで、お寺に持ち込まれる様々な悩みに玄侑和尚が答えます。ややこしい現代を生き抜くための道標となる人生問答集。

登録情報

  • 新書: 278ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2006/07)
  • ISBN-10: 4166605186
  • ISBN-13: 978-4166605187
  • 発売日: 2006/07
  • 商品の寸法: 17.4 x 11 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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17 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By おの
形式:新書
月刊『寺門興隆』の人気連載「そもさん 玄侑和尚の説教部屋」を加筆修正したもの。

形骸化する葬祭、葬儀社の台頭、檀家離れ、お布施の使い道、オウム真理教やイラク戦争などの社会問題への対応、私生活との両立、後継者問題など、住職なら誰しも悩んでいる項目に分かりやすく答えていく。

といっても、これは絶対ダメというのは「お布施の値段を決める」「お寺に定休日をもうける」ぐらいで、両論併記にして後は自分で考えるよう促している。玉虫色の答えに納得できない人もいるだろうが、実際白黒つけがたい問題が多いのだから仕方ない。

お寺を継ぎたくないという息子に悩む住職には自分が仏教に惚れ込んでいるかが問題だと根源となる前提に切り込んだり、お葬式は節目を作り心をきれいにするための儀式としお守りやお札は無我になるための祈りをこめた物とするなどオカルトでない説明をしたりするなど、現実的かつ鋭い意見があり、とてもためになった。

今のお寺が抱える問題には、仏教そのものだけでなく、儒教・道教を含む中国思想から、カウンセリングに役立つ臨床心理学、社会学、日本の民俗学まで多角的に取り組んでいくことが大切なのだと思った。そして人と対話を重ねていくことも。
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19 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
「お坊さん」あるいは日本仏教に対して不信感を持つ人に、よく出くわす。話を聞く限り、もっともだと思う事例が多い。ひとつだけ例をあげるなら、家族の死に際して、心理的にはほとんど慰めを与えてくれないにもかかわらず、法外な金銭を要求された場合である。「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」ということわざが、現代のものとして迫る。

しかしこれは不幸な事態である。実際のお坊さんに幻滅する人は、実は宗教にひそかに期待を持つ人であることが多い。本書のようなすぐれた僧侶によるていねいな語りかけを読むと、悩める人がこのようなお坊さんに出会うことを願わずにはいられない。

私たちは常識と慈悲心に富むお坊さんたちを、もっと多く持つことができるだろうか。それによって高齢化社会の持つ負の側面が、大きく緩和されると思うのだが。
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14 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ソコツ トップ100レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
玄侑さん流、お坊さん相談室。傑作である。どんな疑問にも、100%納得の行く答えが必ず返ってくる、というわけではないのだが、少なくとも色々と真面目に考えるためのきっかけを読者に与えてくれるのは確かであり、そしてその「考える」ことが何より大事なのだと思う。玄侑さんの知識と教養の深さ、そして日本の仏教を全身で生き抜き、家業のお寺を誠実に営んでいる人間としての、何というか、〈強さ〉みたいなものがやたらと光ってまぶしすぎる。むろん、お坊さん向けの本であるが、一般の方にも十二分におすすめできる。日本の仏教を新鮮な視点から見直すことができるし、また、もっとお寺と真剣につきあっていくのも悪くないか、という気持ちにもなってくるだろうと思う。

お葬式とお墓の悩み(散骨どーする?ペットの埋葬はOK?)やお金の問題(お布施やお賽銭の意味や使い道)はまあ、生活の最もリアルな部分だからまず重要として、現代社会をどう考えるか(ボランティアすべきか?携帯電話との付き合い方は?)とか、お寺の様々な活動のスタイル(定休日はアリ?法話が苦手な僧侶はどうしたらいいの?)、そして後継者問題など(寺の子供の反抗期の意義とは?)、話題は広い。

自覚的に出家してひたすら悟りをめざして修行、という、ある意味で素直に話がまとまる原始仏教や上座部仏教とは異なり、「家」をかかえこんだり「欲」の多くなりがちな生活をせざるをえなかったりする日本の僧侶は、どうしたって悩みがちになる。だが、そういうややこしさゆえの悩みに包囲されながら、それでも仏教者として100点めざしてがんばったとき、たとえ満点ではなくても、立派な坊さんとして自己を究め檀家さんたちを救えるのではないか。そんなふうに考えさせられた。
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