風俗産業で働く人への興味は、かつての吉原遊郭のイメージがあるのかもしれないな、と思いました。
一線を超えなければならなかった、何か特殊な事情があったに違いない。
性を商売にしながらも、本当にビジネスだけなのか、とその心を読んでみたい相手が風俗で働いている人なのでしょうか。
この本では主な執筆陣が女性というのが特徴です。風俗で働く人たちを何とか正当に映し出そうという気配が多分に感じられます。
風俗産業には様々な形態があり、ごく普通の人が利用していることが強調され、自分を解放するための一種のレジャーランドではないか、といった意見などで締めくくられていきます。
女性が風俗で働いている人を取材すると、どうしても同じ目線にはなれないような印象を受けました。
この本は、概ね4つの部分で構成されています。
最初が、実際に風俗を渡り歩いた女性の告白です。これがプロローグになっています。この本の中では最も興味を惹いた文書でした。彼女は、風俗で働いてみたかった、という願望から出発しています。お金のためであるとか、男に騙されたとか、ではなくて純粋に性風俗に関心を持っていた、そうです。
そして、女性記者の体験取材(この中に、男娼体験記も含まれています)。AV業界。大人のおもちゃと新宿二丁目。という構成です。