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おテレビ様と日本人
 
 

おテレビ様と日本人 [単行本]

林 秀彦
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

なぜ日本人の痴呆化がこれほど進んだのか?
はたしてテレビが及ぼした影響は?

「鳩子の海」「ただいま11人」「若者たち」「七人の刑事」・・・・あまたの名作ドラマを世に送った著者が、テレビを通じて日本国家、日本人を考える。

内容(「BOOK」データベースより)

おテレビ様は一億の人口を白痴化しただけではない。日本という社会を白痴化し、その構造を破壊した。国民が白痴化すれば国家も白痴化するのは、当然の成り行きに違いない。おテレビ様、その罪は重い。

登録情報

  • 単行本: 256ページ
  • 出版社: 成甲書房; 初版 (2009/1/6)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 488086241X
  • ISBN-13: 978-4880862415
  • 発売日: 2009/1/6
  • 商品の寸法: 19 x 12.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
間断なく情報を流し続けることにより、テレビは人間からものごとを考える機会を奪ってしまった。また、視聴率競争により社会の大多数の大衆が好む低俗な内容の番組が幅をきかせることになり、それが権威を獲得して社会の知的レベルを徹底的に低下させてしまうことにもなった。著者の「核爆弾とテレビは二十世紀に同時に生まれた最悪の破壊兵器だった」との言にまったく同意する。核は世の中の一切合切を破壊し尽くす。テレビは人間の精神の一切合切を破壊し尽くす。
この悪夢のようなテレビの呪縛から抜け出す方法は、著者が絶望しきっているとおり、残念ながらありそうもない。対策としては恐ろしくこまごまと規制を定め、厳格に適用する他ないと思うのだが………
ネットで番組を配信するようになれば、テレビ局は消滅して人々がネット上で自由に番組を選ぶ時代になるだろうなどと以前ホリエモンがほざいていたが、そんな時代が来るとはとても思えない。世の大多数の人はアイデンティティーの不安から、社会のオピニオンになる情報源を求めるものである。電波での放送が終了しても、ネット上で有名なポータルサイトにわらわら人が群がることになるだけで、きっと根本的な状況はなにも変わらないだろう。そういえば、既存の地上波のキー局はブランド力があるから、ネット上でもポータルサイト化して生き延びるに違いない。
ネットといえば、最近有害サイトの子供への悪影響が懸念されているが、有害テレビ番組の悪影響ももっと懸念されるべきだ。一日中テレビをつけっぱなしにしている家はホントに多いし、友達との会話の中心になるのも大部分がテレビがらみの話題なんだから、子供に一番影響を与えるのはテレビだろう(親や教師も相当常識感覚を狂わされてる)。そういえば「教科書検定があってなんでテレビ検定がないのか」と誰だかが言ってたけど、強く共感する。
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21 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
本書は最近の俗悪番組を批判しているのではなくて、テレビそのものの本質を考えさせるものである。テレビを視れば視るほど馬鹿になる、つまり知性も感性もどんどん落ちていくと言う。確かに著者の言うようにテレビを見てこれは難しすぎて分からないと言う番組はないし、心の底から感動した事もない。テレビの本質は書籍のように考えさせるまたは感じさせるプロセスを視聴者に与えないことであると言う。そして一部のエリート集団が大衆をますます馬鹿にするためにテレビを利用しているという。なぜなら、馬鹿相手の方が政治的にも経済的にも楽で儲かるからであるという。
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By 西山達弘 トップ500レビュアー
形式:単行本
 テレビの広告収入が激減しているという。これは、最近の世界同時不況の影響もあるのであろうが、インターネットなどへの広告費の移行など構造的なものもあるという。
 たしかに、最近のテレビ番組は、低予算のバラエティ番組がずいぶん増えてきたように思う。テレビ好きであった我が家でも、最近のテレビはおもしろくないという声も聞く。

 本書は表題の通り、もともとテレビドラマの脚本家だった著者がテレビの世界に嫌気がさしてしばらくテレビの世界を離れそして日本も離れてから、再び日本にやってきて、ますますひどくなるテレビの現実を批判したものである。

 最終章に著者が書いている。「人間は選ぶことで進化する。本を選び、友を選び、食事を選び、愛を選ぶ。ところがテレビは、選ぶことはない。それは単に『情報を得るだけである」」とテレビの一方通行性を批判する。
 確かに、テレビから得られる情報の力というものは絶大なものがあると感じる。
 これを、無批判的に受け入れてしまうときにこそ、著者の言うテレビの洗脳のようなものがあるのかもしれない。
 ただ、これはインターネットにも言えるのではないか。
 単に見るだけ。ウェブをたどっていって、何か今という時代を共有しなければという追い立てられるような感覚である。

 このような現実に対し、テレビにせよ、ウェブにせよ、受け身だけではなく、主体的に関わっていくことが大事なのではないかと考えさせられた。
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