絵本という表現の性格上、どうしても表現しづらいものがある。
それは「音」だ。 もちろん文章でおぎなうこともできなくはない。
ただ、絵によって表現しようとするならば一工夫が要る。
そんな観点で本書をみると、興味深いものがありますネ。
おんちのイゴールを始め、いろいろな鳥たちの歌声が登場しますが、
「ガーガー」とか「ピーヒョロ」とかいった擬音はいっさい使っていません。
あくまでも絵によって音を表現しようとするコダワリが、
絵本としての面白さに結びついています。
他の鳥とは何か違うイゴールの声。
先生の声を一所懸命マネようとしている様子。
誰もいないところで、夜空に向かっておもいきり発した歌声。
読む人それぞれ、想い想いの音が聞こえてくるはずです。
その時々で自分の好きな歌を、勝手に盛り込みながら読むのも
楽しいかもしれません。