ホラー映画界ではかなり有名な、鶴田法男(監督)・高橋洋(脚本)が強力タッグを組んで映画化。
原作の全9話の中から、第1エピソード「姉妹」と、第9エピソード「血」を取り上げてあります。
強力タッグを組んでも良い映画になるとは限らない・・・と、少し意地悪な気持ちで観に行ったのですが、
監督が、「今までの楳図かずお漫画の映画化やテレビ化作品で満足できるものはなかった」
「楳図漫画原作の最高傑作を作ろう」と意気込んで作っただけに、素晴らしい映画でした。
原作では嫉妬や憎しみの元が、「姉妹」と「血」では違っているので、
その辺りをどうやって絡めて1話に詰め込むのだろう?と思いましたが、
おろちの活躍を描くのではなく、あくまで「姉妹の人生を描く」という主題で物語は作られていたので、
その点は上手くまとまっていたと思うし、
楳図ファンなら観ているうちにピン!とくる、某代表作のエッセンスも入っていて、かなり楽しめました。
原作を読んでいるので結末は知っているにも関わらず、ハラハラ・ドキドキさせる手腕はサスガです。
おろち役の谷村美月は、映画を観る前は、おろち役という感じではないな・・・と思っていたのですが、
今では彼女以外におろち役はできない!と思える程にハマリ役だったと思います。
木村佳乃・中越典子の演技も凄かったですね〜。
画も綺麗だったし、原作のあの年代の雰囲気が十分に醸し出されていました。
エンドロールに流れる柴田淳が歌う、「愛をする人」も物語の余韻を誘って涙腺がぁ〜。
楳図かずお原作というと「ホラー?」と思う人が多いと思いますが、
この作品はサスペンス色が強い「人間ドラマ」という感じだと思いますので、
ホラーが苦手な方も、楳図ファンの方も、そうじゃない方も、ぜひ観て下さい。