「ただトモ夫婦」「独身王子」「お嬢マン」「困リーマン」などネーミングがいつも上手なマーケティング・ライターによる、「ゆとり世代」の分析。
生まれたときから右肩下がりで育った彼らはムダな消費はしない。それではビジネス界は困ってしまうのだが、こだわったものには金を使う。ただし、彼らの親である「バブル世代」のように、1ブランドで揃えるようなことはせず、高級ブランドとユニクロ、しまむらを組み合わせる。高級ホテルよりご近所や自宅デートを好む。非常に取り込みにくい消費者といえよう。
意外なのはネット情報と並列でリアルな情報も重視するという点。「バイトは実際の店舗を見学したり貼り紙で」などという例が挙げられている。大量の情報を効率的に処理する世代の結論なのであろうか。
自身もバブル世代の一人である著者からはかなり驚きなのであろうが、そこには堅実で「プチハッピー」を大切にする新しい世代が浮かび上がってくる。本書を参考に実際のビジネスに役立てるのは個々の読者であるが、現状のリポートとしては面白く読めた。