感情移入しすぎて涙が出そうになった。けど、大半の読者は僕のこんな感想に「?」 となってしまうはず。これは悲劇なんかじゃないけど、喜劇でもない。何処にでも在るようなありふれた少年のありふれた日常。だけど物語の軸にいるプンプンにとって、はたしてこれは正常と呼べる日常なのだろうか?プンプンの過ごしたこの「リアル」は、僕の少年時代ととても似ている。だからこそ、言い切れるのは徹底的に絶望した少年にとって、生きる事は地獄だということ。最愛の人がいなくなった。信じ続けた愛情は自分の目の前でぶっ壊れた。胸にぽっかりと穴が開いたような孤独感。まるで自分だけが地球に唯一存在する宇宙人のようだ。胸を借りる相手もいないのに、どこに涙を落としたらいいんだ?この叫びさえも誰にも届かないというのに。
タイトルはそんな少年に対しての慰めの言葉なんだろう。悲しくて、淋しくて、泣き疲れたのなら、眠りなさい。
辛かった自分はこんな言葉を欲していた気がする。誰かに頭を撫でられるようなその台詞に、どうしようもない、行き場のない衝動と切なさを僕は感じた。
プンプンが行き着く場所は何処なのか、僕はすごく気になる。今の自分の居場所さえ分からない僕は浅野いにお氏に見せ付けて欲しいのだ。僕のような、プンプンのような、絶望しきった少年の行き着くその場所を。願わくば。