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何?何なの?まさか・・・これ、作者の計算?!
そうだ・・・そうに違いない!!私は確信しました。
Quint Buchholz・・・クヴィント ブーフホルツ(ブッフホルツ)。ネットで彼の絵をいろいろ見て、ほんとに驚いてしまった。シュールレアリスムの画家。幻想的でしかもリアル。それも、オールスバーグをも超えるすさまじい描写力!
でも、それだけじゃないんですよ。この人の描く絵には魔力がある!
「おやすみ、くまくん」の絵は、Buchholzさんにしては、それほど奇妙でもシュールでもない。すごく「まっとう」な絵。しかし彼は、この本にもちゃんと魔法を封じ込めた。
何ともいえない夜の空気・・・満月が世界の全てに蜂蜜色の光を降り注ぐ。
細かい色の粒子の不思議な感触。絵本の印刷は普通、3~4色刷だが、この本は珍しい5色刷で印刷されているそうで、その効果が素晴らしい。
様々な直線が画面をそっと分断している。なんと優しい手触りの線だろう。繰り返される「線の構図」は、まるで催眠術のようだ。
最初に「他愛ないストーリー」と感じたのは私の錯覚だった。
これは、子供の心の世界。空想と幻想と現実の間に何の違いもなかった時代。きらきら輝く瞬間、瞬間を生きていた時代。それは誰にでもあったはず・・・
いや、ほんとは心の奥に今もある。
そして気づいた。
この本のたまらなく幻想的な世界よりも、平凡に見える私たちの日常、今生きているこの世界こそ、本当はもっともっと魔法に満ちているのだ・・・
やっぱり、Buchholzさんは魔法使いだ。
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