出版社 / 著者からの内容紹介
むかし、ある国にハンダーという大男がいました。大男は、歩くと遠くの湖にさざ波がたつぐらい大きく、毎朝の食事には、ひつじ三びきと千個のリンゴで作ったパイ、それにつむぎ車のように大きなチョコレートを一つ食べました。その大男が、あちこちの町で掠奪を繰り返した末に、ある日、緑豊かな谷間の小さな町にやってきました。そして、毎朝の食事と、そのほかに新しい上着と、新しい靴と、新しい家を、二週間と七日間で作ることを要求しました。そして奇妙なことに、毎日、お話を一つと……。まあ、町の人たちの嘆き悲しんだこと。これでは、肉屋もパン屋も仕立屋も靴屋も、大工も、みんな昼も夜も働かなくてはなりません。それに、町じゅうの食べ物も、布や皮や材木も、なにもかも無くなってしまいます。さて、そこで登場するのが、おもちゃ屋のクィロー! クィローは、大きな耳に長い鼻の、ぼさぼさ頭をした小さな男です。でも、すてきな仕掛けやゆかいな道具を作るので、町の人気者です。小さなおもちゃ屋のクィローが、大男ハンダーをやっつけるのに、どんな知恵と勇気を発揮したでしょうか? それは、読んでのお楽しみ! この本では、幼い子は単純に物語の展開を、そして年長の子は寓意にみちたユーモアや詩的な表現を、それぞれ年齢に応じて楽しむことができます。現代の“おとぎ話”といわれるこのお話を、正確で分かりやすい訳文と美しく創造的な挿絵で、お届けします。
読んであげるなら:5・6才から
自分で読むなら:小学低学年から
内容(「MARC」データベースより)
小さな平和な町に、突然大男ハンダーが現れました。ハンダーは、町の人たちに、たくさんの食べ物と服と大きな家を作るように言ってきました。おもちゃ屋のクィローは、ハンダーをやっつけようとしますが…。
著者について
1894年、アメリカのオハイオ州コロンバスに生まれる。エッセー、小説、脚本、演出と多方面に才能を発揮する。ユーモアに富んだ風刺的に挿絵、漫画家としても名高い。日本では、既に紹介されている『たくさんのお月さま』(ルイス・スロボトキンの挿絵でアメリカの最優秀絵本賞コールデコット賞を受賞)の作者として、よく知られている。子どものための物語は、『おもちゃ屋のクィロー』のほかに、『白いシカ』『十三の時計』『すてきな0』などがある。