「とらドラ!」と「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」をまぜ合わせて出来た何か
それ以上でも、それ以下でもありません。残念です
流行の作品に似せること自体は、読者の期待に応えているともいえるので否定はしませんが
それは今までとは違う「新しい何か」があってこそではないでしょうか?
既存の作品をくっつけただけの、ここまで冒険心のない予定調和を見せられ
しかもそれが新人作家とあっては非難めいた言葉しか出てきません
〜だった。〜した。を連発される文はあまりに味気がなさすぎて、平凡という印象をさらに加速させてしまっている
会話が増える中盤以降は気になりませんが、主人公の心情が多く語られる序盤では読む気が無くなって行く
もしこの作品を薦めるとしたら
リアルタイム中学生くらいの隠れオタクを対象に、はじめてのライトノベルにこれを手に取るのならば
自分で脱色にチャレンジして失敗するような、等身大の痛さに共感を得られるかもしれません
それ以外で「とらドラ!」や「俺の妹が〜」のファンが期待して買っても、得られるものは少ないと思います
イラストは上手い!とは言えないが、絵柄は好み
☆2.5
最後に、この作品は富士見ネクストファンタジア大賞の金賞に選ばれています
選考のテーマに「現代」「独創性」を掲げているようですが、富士見の考える独創性とはどんなものでしょうか?
寄せ集めの題材をくっつけたものを独創性に富むというのなら、中国版新幹線にだってノーベル賞が与えられるのではないでしょうか
大賞ではなく金賞というのが、編集に唯一残った良心だと思います