一人温泉旅行を趣味としているので読みました。
はっきり言って期待はずれ、お勧めしません。
著者は仕事や取材で一人で温泉に行く。
私たち読者にとっては完全にレジャーであり、趣味の時間、癒しのための旅行です。
その違いが大きすぎて、一冊丸々読んでもその溝が埋まらなかった。
それがこの本の一番の欠点で、その溝がある以上、
山崎氏が「温泉ひとり旅の達人」を自称するのは勘違いだと思います。
「温泉一人出張の達人」なら分かりますが。
ひとりで過ごす温泉での時間の使い方に手紙を書くことをアドバイスしてます。
一人で温泉に出かけるのは、自分のために時間を使いたいからです。
これだけとっても、山崎氏はズレているな、と思いました。
温泉専門のフリーライターという立場で出かけると、宿の人は誰もがよくしてくれるでしょう。
私たち一般人が土日にひとり旅したくても、旅館は収益面から嫌がる。
そのギャップに目をつぶって達人ぶられても、何も説得力はありません。
私たち読者は、ひとりで温泉にでかけても、浴室で三脚立ててカメラ目線の写真を
自分撮りするなんてできないのです。
そもそも浴室で写真を撮らせてもらえること自体、特別扱いなんですよね。
帯の、キメ顔の入浴写真を見て、ガックリきました。
4年前の「だから混浴はやめられない」のときも、ずいぶん綺麗な入浴写真を帯にお使いでした。
42歳の大人の「温泉エッセイスト」であれば、映りのいい自分の入浴写真を帯に使わず
本の中身、書き物の実力で勝負していただきたいものです。