タイトルをみて思わず想像力が暴走した。
「おばあちゃんひとりせんそうごっこ」!!!!!!
過激、恐怖、悲劇、孤独、風刺、でも最後はホッとする話しかも………
なんていう想像は、ページをめくると間違いだったことに気付く。
「おばあちゃん」「ひとり」「せんそうごっこ」という3編が
収められていたのだ。
ところが読み進むうちに、勝手な想像をはるかに越えた世界が現れた
ことに驚愕した。それぞれ、老人社会/自我の目覚め/戦争の矛盾
等の問題に焦点をあてた内容ですが、描き方が普通じゃない。
読者の心は、谷川さんの言葉という鋭いナイフで引っ掻きまわされ、
三輪さんの白昼夢という絵具でカラフルに塗りまくられるだろう。
読後は健常な社会生活にもどれなくなるかもしれません。
ただし、並記された英語訳のおかげで、かろうじて理性を保つことは
できるでしょう。
1970年代のものを復刻したと知って、二重の衝撃をうけました。
正に今の時代を描写しながら、おそらく今では生まれえない作品。