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おはぐろとんぼ (実業之日本社文庫)
 
 

おはぐろとんぼ (実業之日本社文庫) [文庫]

宇江佐 真理
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

水面に映し出される 下町の出会いと別れ

父親の跡を継ぎ、日本橋小網町の料理茶屋で料理人を勤めるおせん。
上方で修業をし、新しくおせんの親方になった板前の銀助と、
上方の料理を店に出すことを嫌うおせんとはたびたび意見が食い違う。
そんないらいらした気分の日々が続くとき、おせんは、店にほど近い
稲荷堀の水を眺めて心をしずめていたが、ある日湯屋で銀助と
娘のおゆみと鉢合わせしたことから心に小さな変化が――
仕事一筋に生きてきた女に訪れた転機と心模様を描く、表題作の「おはぐろとんぼ」、
伯母に女手ひとつで育てられ、薬研堀近くの薬種屋に奉公する豊吉に
降ってわいた縁談話とその顛末が哀しくもせつない「ため息はつかない」、
前世に「夢堀」という名の堀のそばに住んでいたと語る弟と姉の触れ合いが
涙を誘う「お厩河岸の向こう」、そのほか油堀、源兵衛堀、八丁堀などを舞台に、
江戸下町で堀の水面に映し出される、悲喜交々の人情のかたち六編。
江戸市井小説の名手が描く感動の傑作短編集です!

内容(「BOOK」データベースより)

父親の跡を継ぎ、日本橋小網町の料理茶屋で料理人を勤めるおせん。上方で修業をし、新しく親方になった板前の銀助とたびたび衝突しては、店にほど近い稲荷堀の水を眺めて心をしずめていたが―仕事一筋に生きてきた女に訪れた転機と心模様を描く表題作ほか、江戸下町の堀を舞台に、町人から武士まで、悲喜交々の人情を鮮やかに映し出す感動の傑作時代小説集。

登録情報

  • 文庫: 336ページ
  • 出版社: 実業之日本社 (2011/4/5)
  • ISBN-10: 4408550329
  • ISBN-13: 978-4408550329
  • 発売日: 2011/4/5
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 112,712位 (本のベストセラーを見る)
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
堀を背景にした、6編からなる短編集です。
全作品とも、途中に悲しい事があっても、最後は前を向いて歩いていけそうな話で、心に沁みるような家族の情愛が描かれていました。表題作も良かったですが、以下の作品が特に好みでした。

「ため息はつかない」 育ての親だが何かと口うるさい叔母を、時には煩わしく思っていた豊吉に、奉公先で縁談話がもちあがります。後半で自分の本当の気持ちを痛感させられる豊吉をふくめ、各人の心情が巧みに描かれ、かなり心を打たれる作品でした。
「御厩河岸の向こう」 姉弟の情を描き、けっこう幻想的な話なのですが、最後は涙ぐんでしまうくらい、心をとらえる作品でした。夢堀というのが何ともいいです。
他に、言葉に出さないけれど相手への思いがすごく伝わってくる「裾継」も印象に残りました。

この本は、優劣をつけがたい作品ばかりでしたので、宇江佐さんの『深川恋物語』みたいに、副題の『江戸人情堀物語』のみを、書名としても良かったのではと思いました。
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副題が『江戸人情堀物語』という六話からなる短編集。
それぞれに主人公と堀に関わりがあります。
市井もの五話、最後の六話だけが武家(八丁堀)のお話しです。
主人公はもちろん脇役たちみんな個性豊かで楽しかったです。
日々をを懸命に生きる江戸の人々に同感、共鳴しながら
あっという間に読み終えました。
ただ『日向雪』だけはこんな残念な形でしか解決法がなかったのか…
とやるせない気持ちになりました。
表題の『おはぐろとんぼ』は私としては一番好きなお話し。
現代にも通じる仕事に生きる一人の女性が結婚を決意するまでの
一連の出来事の流れに思わずホロリとしました。

本書も読者の期待を裏切らない宇江佐さんにハズレ無しと
思わせてくれる傑作です!
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