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25 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
優しすぎてもいいんだよ。,
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レビュー対象商品: おと・な・り【初回限定版】 [DVD] (DVD)
これは、“恋”が始まるまでのプロセスを繊細に優しく描いた物語。そして、タイトルの意図的な行間から感じられるように“音”が癒しとコミュニケーションの重要な役割を果たしている映画。ある意味あり得ない偶然に次ぐ偶然の設定なのだが、“恋”をする事の磁力に引き寄せられたように、映画的リアリティを以て、ラストは必然的な帰結として感動させられる。ラヴ・ストーリーであるにも拘わらず、そしてアパートでの薄い壁1枚のみで繋がっているにも拘わらず、主人公ふたりは一向に“恋”を始めようとはしない。恋愛はインスピレーションと言うものの、人と人とが直接的に向かい合う事への懐疑ともどかしさ。恋愛に奥手と言うよりも、まずは自分たちの現状と将来について思い悩む、これは、我々と等身大の感覚を持ち合わせた若者たちの物語。全編すれ違いの連続なのだが、たよやかにゆっくりと流れる時間そのままの主人公ふたりの心の移り変わりが、ラストに向けて、静かに深々と語られる。 麻生久美子が何度となくフランス語を複唱する、男女間の感情の機微、心の動きを描いている辺りフランス映画的でもあるが、この過剰なまでのナイーヴ感は、やっぱり熊澤尚人作品であると思う。 こんなに優しすぎていいのかとも思うが、現代ではやはりこんな恋愛が相応しいのかも知れない。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
もう一度観たくなります,
By 怜子 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: おと・な・り【初回限定版】 [DVD] (DVD)
隣に住んでいながら、一度も顔を合わせない。あまりにも不自然と思いつつ、 接点はいつ来るのかな、と楽しみにしていました。 定番と言うか、決まり事と言うか、 やはりニアミスはありました。 分かっていながらもどかしさを感じました。 聡(岡田准一)がコーヒー豆を挽く音、カギの音。 七緒(麻生久美子)がフランス語の練習する声、 加湿器の音。 壁一枚を隔ててお互いの生活音が聞こえてくるため、 気を使いながら生活しています。 そして、茜(谷村美月)の存在がインパクトを 与えてくれています。 コンビニの店員(岡田義徳)の 『基調音』の解説もいい。(後が悪かった) 後半になるとお互いが会う環境が整ってきますが それでもなかなか会えない。 このままお互いが会うのか聡はカナダへ、 七緒はフランスへ旅立ってしまうのかなと思いつつ、 きっと会えるはずだと信じて。 中学時代に合唱で歌った「風を集めて」 双方に接点があったとは後になって気がつきました。 『おと な り』は『お隣』と思っていましたが 『音鳴り』でもあったんですね。 あえてタイトルをひらがなにして、字間をあけていたんですね。 とても後味のいい映画です。 もう一度観たくなる作品でした。
13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
大人向けの良質なヒューマンドラマ,
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レビュー対象商品: おと・な・り [DVD] (DVD)
ラブストーリーという側面もありますが、仕事もプライベートも転機を迎える30前後の男女が抱える現実を描いた良質なヒューマンドラマ、 という方がふさわしいかも知れません。 仕事も恋愛も、ただがむしゃらにやってきた20代。 それなりに力は付き、生活も安定はしているけれど、 ふと気づくと、自分が本当にやりたかったことを見失っている。 漠然とした未来への不安と孤独。。 そうした普遍的なテーマを、男女それぞれの側から、決して 綺麗ごとだけではなく、熊澤監督らしく丁寧に描いています。 役者の演技も秀逸で、悩む姿、喜ぶ姿もリアリティがあります。 現実ではあれほどの偶然は起きないでしょうが、30代の男女が お互いを支え合える関係とは、20代のような情熱的な恋愛ではなく、 あんな風に自然に寄り添う姿なのかも知れません。 お互いに隣にいることが当たり前の「基調音」のように。
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