きかんぼでいたずら好きのちいちゃい妹の、かわいい盛りのお話が10話。
生まれたときのこと、おしゃべりを始めたころのことなど、酒井駒子さんの挿絵が
仮になくても愛らしく思わず頬がゆるんでしまうような内容なのだけれど、
酒井さんの絵がこれまたすこぶる可愛くて、作品を共に引き立てあっています。
2歳か3歳くらいまでのエピソードでしょうか。
いもうとのきかんぼぶりはもうすでに顕著ですが、そのしぐさや物言いからは、
あどけなさが匂いたち、お隣のジョーンズ奥さんならずともその愛らしさのとりこに
なってしまいます。
掃除機のチャーリー・ココアの話、風邪引きで家の中の遊びに退屈したときに
やらかしたとんでもないこと!……等々、この巻もいもうとの巻き起こす騒動は
かわいくておかしい。
でも、タイトルにもなっているように「おとまり」の章は、とてもすてきです。
いもうとが聡明な子であることが垣間見られて、ちいちゃくてもプライドと礼儀を
重んじて行動するさまが、愛おしかったです。
最後の章の「たいそうお年よりのたんじょう日」も、くすりとさせられるエピソードに
あたたかな気持ちにさせられました。