ADHDは「治癒と努力によりコントロールが可能な障害」であり、その出発点は医師の診断を受けることである。著者はいずれも神経内科医。臨床経験に基づく具体的な事例を豊富に挙げながら、治療法の紹介や診断の過程を説明する。さらには医師の選び方や診察の際の心構え、注意点を事細かに述べ、ADHDの人が障害を自覚し、医師の元を訪れるよう促している。患者が障害をコントロールし、日々の生活を切り抜けるための「具体的な戦略」および「適応を助ける機器」は有益な提案だろう。また、ADHDの家族がいる人のために、家庭での効果的な解決法も示されている。巻末に、ADHDの自己診断用チェックリストや、日本で成人のADHD受診・治療ができる医療機関などの付録がついている。ADHDの人々および共に生きる人々の人生が豊かなものになるための一助となるだろう。(林 ゆき)
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大人のADHDの概論書としては他に
「知って良かったアダルトADHD」などがありますが、
ADHDかもしれない?!と思った人が、
ADHDについて知識を得て、お医者さんを選び、
療法を受け、日々の生活を工夫していく流れに沿って、
とりあえずどうしたらいいのか、
どんな工夫をすればいいのか、
具体的に教えてくれています。
お医者さん選びのコツ、睡眠問題、
薬の飲み忘れ、手帳やパソコンの利用など
現実場面に即したアドバイスもありながら、
ADHD理解の基礎となる詳しい知識も書かれているところが良いところだと思います。
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