ドラマ「ちりとてちん」にも出演する吉弥師、よね吉さんの師匠ということで、あらためて
話題になって欲しい噺家さんです。
NHKのコンクールでよね吉さんが優勝した際に「師匠に報告したい」のコメントで目頭が
熱くなった人も多いのでは。1999年に枝雀師匠が亡くなってから米朝師匠の期待が大きかった
吉朝師匠の訃報は、特に上方落語ファンにショックだったわけですが、この人の噺は上方
以外の落語ファンにもそれほど抵抗なく聴いてもらえるはずだし、またその力量が十分
伝わるCDです。「愛宕山」の、なんとも言えない“粋”(この言葉は江戸っ子の専売特許
ではない!)なこと。「七段目」はマクラも大いに笑えるし、歌舞伎狂いの若旦那と番頭や
丁稚との軽妙で見事な演技は、何度聴いてもうれしくなります。「ちりとてちん」の草若
師匠のある部分のモデルかとも察します。
ぜひ、ドラマと落語のブームで、こういう渋い噺家さんにもっとスポットライトが当たる
ことを願って☆5つ。