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おとうと (新潮文庫)
 
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おとうと (新潮文庫) [文庫]

幸田 文
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

気丈なげんと繊細で華奢な碧郎。姉と弟の間に交される愛情を通して生きることの寂しさを美しい日本語で完璧に描きつくした傑作。

登録情報

  • 文庫: 235ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1993/02)
  • ISBN-10: 4101116032
  • ISBN-13: 978-4101116037
  • 発売日: 1993/02
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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25 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
この「おとうと」が幸田文のデビュー作である。
デビューといってもかなり、お年を召してから、筆をとられている。
そんな先入観もどこへやら...とてもいきいきとした文章で驚きました。本当に雨や草が匂いたつような描きかたです。
それだけに、読んでいると胸が締め付けられるように痛みます。
年若くして死んでしまう弟をずっと見つめる姉。

電車の中では読めません。

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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
母親のような愛情を持って弟に接する姉に引きかえ、自分では何もしない父、悪意はないが冷たい継母の行動が読んでいてもどかしい。碧郎が不良仲間に引き入れられる原因となった骨折事件、このときに、継母任せにせずに父が自ら動いてやっていれば、その後の展開はもう少し良くなっていたのではないか?と読んでいて悔しかった。
碧郎が結核と診断された時でさえ父は「おまえちょっと行って聞いてきてくれないか」と、げんを医師のところへ話を聞きにやらせる。当時の結核の診断は死の宣告と同じことなのに、なぜ父が自分で医師のところに行かないのか。この時代、家父長とはみなそんなものだったのか。
げんは縁談も断り、感染の危険も恐れず弟の看病をし、そして看取る。世間にとっては不良青年でも、姉にとっては最後まで愛すべき弟であった。
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By カスタマー
 義理の母、不和な父母…という家庭において、
姉げんと弟碧郎はお互いをかばい合って生きている。
姉はいわば母の代わりをも負っている。そしてやんちゃな弟。
 その弟が、病魔に侵される。姉弟の絆はさらに密になり、
姉は自らの青春を惜しむことなく看病に費やす。一途に世話する姉。
弟が最期を迎えるまでの二人のやりとりは何ともいえない。切ない。

最期、弟はひとこと、「ねえさんがいる」と言って逝く……。
 また、流れるような美しい文章が、かえって哀切さを感じさせる。
文章によって、姉弟の緊密な愛情がいよいよ際だつ。
幸田文自身、主人公げんと同年代で実際に弟を亡くしている。
私小説と言い切れないだろうが、作者の心が投影されているのでは、と思う。

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読めば読むほど・・・
ココロに染み入る感情。
同じ時代に同じ土手を歩き、同じ風をうけ、
そばにある電柱のようにそっと見守るように読んでいました。... 続きを読む
投稿日: 2005/9/23 投稿者: 紫苺
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