秋山とも子さんの細かく描き込まれた絵は楽しい。
そこに生活の息づきがあって、人が生きるひたむきさがあって魅かれるのだ。
働く「おとうさん」の一日を描いたこの本も、その例に漏れない。
主人公のおとうさんだけでなく、たくさんのおとうさんが登場する。
まるで『ウォーリーをさがせ!』のような感じで、
おとうさんを探しながら、ああ、こうやって働いているんだと
自分のおとうさんでもないのにちょっと感謝。
おようさんの姿を追ううち、その職業もわかる。洒落た色のスーツを着ているなと
思っていたら、やっぱりね。
昨今の日本の経済や雇用状況からは、こんな「働く」ことを疑わず、邁進する
力強い姿は少し眩しく羨ましい気もする。
昭和59年刊の復刊ということで、その時代性もうかがわれるのがおもしろい。
職場での女性社員の姿とか、その仕事ぶりとか、電話しかないオフィスとか
プレゼンのようすとか・・・・・・。時代の変化が興味深い。
とまれ、「お疲れ様でした」と労いたくなるおとうさんの一日。
(序に、うちのダンナもこんなふうに働いてくれてんだ・・・・・・と、心の中で頭を下げる)