今は亡き赤塚不二夫の昭和40年の作品。おそ松くんは、日常生活的な物語だったように記憶していたが、今読みかえすと、相当に荒唐無稽である。「巨大チビ太出現!?」の回では簡単に物を小さくする薬ができてしまうし、「スキスキ機きらい!?」の回では嫌いなものを好きにする機械(?)がでてくる。だから、石器時代の本も存在する、爆弾を作ることなんてお茶の子さいさい、人の心がわかるエスパーニャンコも作れるのである。これらの小道具により、六つ子、イヤミ、チビ太のやりとりが複雑になり、物語が小気味よくおし進められていく。しかしそんな中にも、六つ子のお父さんがちょっとしたきっかけで、家族から大切にされていないと思い込み、チビ太に助けを求めるなんていうペーソスたっぷりの人情物語も見られたりする。おもちゃ箱をひっくり返したような物語の宝庫である。