ある事件を境に心を閉ざしてしまった17歳のおちかは、
江戸の神田三島町で袋物を商う叔父夫婦のもとに預けられる。
裏庭の片隅にひっそりと曼珠沙華のひと群れが咲く秋のある日、
叔父・伊兵衛は、おちかに来客の対応をまかせて出かけてしまう。
来客の相手をすることになったおちかは、曼珠沙華の花を怖れる
客の話に次第に引き込まれていく。
そして、伊兵衛の計らいで次々に訪れる人々のふしぎ話は、
おちかの心を溶かし、やがて彼女をめぐって起こった事件も明らかに......。
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