blue,violet,green,yellowなどの色調で美しく幻想的に描かれたバーナデットの絵の世界が、静かに心に溶け込んできます。
お話は、自然に咲いている花々や小鳥と仲良しの心優しいおじいさんが、となりの庭へいってみたいというひなぎくのわがままを、寂しさをこらえながらも優しくきいてあげるという内容です。
ひなぎくが、おじいさんの愛情あふれる自然の庭の中で暮らすことのしあわせに気づかず、となりの見栄えがよいだけの贅沢で人工的な庭にいきたいと思う過ちは、私たち人間の愚かさを表しているようにも感じました。
自然の花々の美しさを人工的な花と対比しながら、本当に大切なものは何かということをこの絵本が教えてくれました。
またナイチンゲールという小鳥が、ひなぎくを手離すときのおじいさんに、慰めの歌をうたってあげるところは、優しい歌が人の心を癒してくれることの象徴のように思えました。