【あらすじ】
ソルヴェール国の第一王女レティーツィアは、どういうわけか自分が女王になる
ことを知っていた。そうして決められた運命の通り、優秀な兄たちの≪おこぼれ≫
で次期女王となることが決まったレティは、王の専属騎士団≪ナイツオブラウンド≫
を作るべく、騎士デュークに声をかける。
『貴方をわたくしの騎士に任命します。≪ナイツオブラウンド≫の第一席をありがたく
承ってさっさと頭を下げなさい』
高飛車かつ上から目線な勧誘に驚きつつも、デュークはあっさりと断った。
しかし、一度断られたからと言って、諦めるレティではない。デュークに迷惑がられな
がらも足しげく通い、時にはデュークの方からついてくるように仕向け、自分の騎士に
なるよう強要する。
強引な勧誘にうんざりしていたデュークだが、強がるレティの中にある≪弱さ≫や≪覚悟≫
を知るうちに、次第に心が揺れ始める。それと同時に、レティの≪ある秘密≫にも気付くの
だが――
【感想】
『王達の会議の間』や『騎士の剣』『約束の剣』などファンタジー好きにはわくわくの設定
が盛り沢山でした。反面、設定が多く読み進めないと何のことやらさっぱりなものが多い為、
構成には好き嫌いが分かれてしまうかもしれません。謎は謎として読み進められる方でないと
厳しいかと思います。私は分からないことがあっても気にせずに読めるタイプなので、その辺
りは全く問題はありませんでした。
個人的に少し気になったのは、視点がレティとデュークの間を行ったりきたりしているところ
でしょうか。ラノベなので余り気にしなくても良いかとは思いますが……。
キャラが掴みにくいキャラクターもいましたが、メインのキャラクターはとても魅力的だと思
いました。特に主人公は好き嫌いが分かれやすいかと思いますが、主人公の凛々しい性格や、
デュークの意外といい人な性格も個人的に好きでした(笑)
一冊で終わっても問題のないラストですが、色々と広げられる設定ですので、続きがあれば期
待したいと思います。