この作品、とても面白いのですが、コレだけ読んでもイマイチと感じるんじゃないでしょうか。
コレを読む前に、同じ高橋克彦の「だましゑ歌麿」を読んでおくことをお勧めします。コレはこの作品と違って長編ですが、ヒロインの亭主がなぜ北町奉行所の筆頭与力に出世したかやヒロインと結婚するまでのことなどが描かれています。これを前提として読まないと、この連作短編の人間関係もわかりにくいですし、人物の性格設定も見えにくいような気がしますし、読んでおけば面白さ倍増も保証します!
さらに、できれば、時代小説ではありませんが、高橋克彦が書いた浮世絵ミステリー三部作の真ん中にある「北斎殺人事件」を読んでおけば、この連作短編で活躍する春朗の位置づけや作者の意図がはっきりすると思います。