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おかしな男 渥美清 (新潮文庫)
 
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おかしな男 渥美清 (新潮文庫) [文庫]

小林 信彦
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (19件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

出会いは、1961年の夏。四角い顔に細い目のその男は、33歳。NHKのドラマで全国区の人気者になる寸前。僕は28歳で、小説を書き始めていた。“芸”への強い興味だけでつながっているような、奇妙な関係。底知れぬ凄みを示したかと思えば、なんともいえないおかしみも持っていた彼はやがて、“寅さん”となった―。虚構に殉じた男の若き日の素顔を丹念に浮かび上がらせる、実感的人物伝。

内容(「MARC」データベースより)

映画「男はつらいよ」の寅次郎が、衣裳を脱いだときに現れる素顔の渥美清と本名・田所康雄に戻った時に見せる意外な一面。若き日の渥美清と親しい交際のあった著者が自ら見聞したことだけをもとに愛情こめて綴る実感的喜劇人伝。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 487ページ
  • 出版社: 新潮社 (2003/07)
  • ISBN-10: 4101158398
  • ISBN-13: 978-4101158396
  • 発売日: 2003/07
  • 商品の寸法: 15 x 11 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (19件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 62,960位 (本のベストセラーを見る)
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13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By umazo
形式:文庫
かつて小林信彦は、「日本の喜劇人」などの著書において、渥美清のポルトレイを綴ってきた。それは渥美清=寅さんではない、一人の喜劇人としての姿だった。
連載当時から、一冊にまとまることを待望してきた。
渥美清は私生活を知られることを極端に嫌った、というのは生前から漏れ伝わってきたことであるが、小林信彦(当時の名前で言うならば中原弓彦)は、彼のアパートを訪れることを許された、数少ない人物である。小林信彦の希有な記憶力によって綴られる、登りつめようとする野心を秘めた、ぎらぎらとした渥美清のポルトレイは、寅さんというイメージをはぎ取り、一人の人間を的確に浮き上がらせる。
読み出すと止まらない。小林信彦の文章の魅力と、渥美清という人物の魔力に取り憑かれたようになってしまう。とにかく、面白い。必読の1冊。

小林信彦はこれまで、植木等、藤山寛美、伊東四朗(文庫「喜劇人に花束を」)そして横山やすしについての長文の評伝を書いている。
願わくば、萩本欽一についても書いてほしいのだが、それは、難しいかな?

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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 街道を行く #1殿堂 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
渥美清は国民栄誉賞に輝く国民的ヒーローである。日本人は渥美清演じる「寅さん」をこよなく愛した。寅さんを演じ続けた渥美清は私生活を全く見せない役者であった。このため多くの国民は寅さん=渥美清と錯覚をしていた部分が少なからずあったと思う。著者は、TV番組「夢であいましょう」に関わっていたことから、かなり早くに渥美清と知り合う。他人と接触しない渥美清であるが例外的に著者に興味を持ち、夜を徹して話し込む間柄になる。数少ない渥美清の知己である著者は、間近で渥美清の生の部分を感じ、目撃してゆく。渥美清の部屋はベッドと枕元の電話、それしかない住居であったそうだ。又、渥美清は鋭い批評家でもあり、常にその時代の売れっ子を研究し観察していた。非常に複雑な内面を持つ男であった渥美清が国民的ヒーローとなってゆく過程をインサイドストーリーとして捉えたのが本書である。巻末に小沢昭一との対談が付されていて、同業者さえもが興味津々であったという本書は渥美清評論の決定版と思われる。小沢昭一は寅さんは渥美清の半分の面白さしか出ていない、といっている。衰えゆく記憶を恐れ、記憶が確かなうちに渥美清を綴っておきたいという著者の冷静な筆致は味わい深く読みごたえ十分である。渥美清という人に関心を持っている方には是非ともお勧め。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
「男はつらいよ」以前の渥美清と実際に交流があった著者による、渥美清の実像とその活動に関する考察。小林信彦氏が故渥美清を書く、ということ自体まず非常に興味深かったんです。著者は他の作品では芸人の芸や位置付けというようなものを、人物と離れて冷徹に見つめてきたわけですが、実際につきあった芸人をどう扱うか、そのへんのところが。

期待は裏切られなかったです。どこか後ろ暗く危うい、しかし奇妙な魅力をもつ渥美清の実像が実に良く書かれていた上で、渥美清が関わったそれぞれの作品が彼の芸能キャリアでどういう位置にあったか、どういう影響を持ったかが非常にクールに分析されています。「男はつらいよ」だけで語られる危惧を払拭する貴重な資料だと思います。

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最近のカスタマーレビュー
重たい気分になる本
この本読むと気分が暗く・重くなります。

最後、渥美さんが死んじゃうからか?

違います。... 続きを読む
投稿日: 13か月前 投稿者: がい
うーむ
 小林信彦氏は日本語がはっきり言って下手ですね。
 変な所に傍点があったり、やたらと括弧が多いんですね。だから全体が汚く見える。... 続きを読む
投稿日: 21か月前 投稿者: seabirdU
評伝文学の最高傑作。
小林先生は喜劇人の評伝で第一人者ですね。
評伝文学としてツヴァイクを超えてるんじゃないでしょうか。... 続きを読む
投稿日: 2010/1/17 投稿者: ouretutuuni
小林信彦の最高傑作
渥美清そのものにはあまり関心がない。俳優にはあまり興味がないからだ。しかし、この本は小林信彦にしか書けないという意味で、彼の最高傑作だと思う。小林自身は、そんな評... 続きを読む
投稿日: 2009/10/6 投稿者: 白い夜明け
愛情深い渥美清論
私生活を知られることを極端に嫌った渥美清から、アパートの出入りを許されるほど、心を許した付き合いをしていた作者が、浅草から丸の内への進出、そしてTV・映画での活躍... 続きを読む
投稿日: 2008/11/6 投稿者: ringmoo
小林信彦しかかけない渥美清という人の物語。
 小林信彦が、松竹の山田洋次と渥美清をあわせ、あの『男はつらいよ』をつくらせた仕掛け人であったとは。... 続きを読む
投稿日: 2007/6/9 投稿者: おじいさん
渥美清のもがきの行方
小林信彦の小説は、私あんまり面白くないのだけど、『日本の喜劇人』『世界の喜劇人』をはじめ、氏が同時代で楽しんだ喜劇やお笑いのレビューは楽しい。... 続きを読む
投稿日: 2007/1/20 投稿者: yari123
肺病持ちの喜劇役者 渥美清
渥美は、森繁を尊敬しモダンや粋に憧れ、試行錯誤を繰り返した一人の才能ある喜劇役者であった。デビュー前の田所康雄ではなく寅さんヒット後の国民的俳優でもない喜劇人「渥... 続きを読む
投稿日: 2006/12/12 投稿者: picander
寅さんではなく役者渥美清という人物を実感できる本
私は、若い頃フランキー堺のファンであり、年中行事になっていた「男はつらいよ」の面白さはわからなかった人間である。しかし、渥美清が(役柄である「寅さん」とは異なり)... 続きを読む
投稿日: 2006/9/23 投稿者: 素山
程よい間合い
本来、評伝は対象の人物にかなり深い関係があるか、思い入れが

あって書けるものであるが、著者のスタイルはそのどちらでもない。... 続きを読む
投稿日: 2006/3/17 投稿者: らんどく丸
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