おうちの科学
ぱらぱらめくってみて内容が小中学生向きで、1割引きだったので
娘のお土産に内田麻理香著「おうちの科学 暮らしに効くおいしい!うれしい!なるほど!サイエンス」(丸善出版(1200円)を購入。
といっても、宿題を始めた娘より先に読み出した。
期待してたほどの内容ではなく、がっくりと残念。半額でも十分だと思う。
サイエンスは薄いし、文章の個性が無い。
新聞連載記事を転用する際に、編集担当と企画や文章をもっと練ってから出版した方が良かったのではないかな。
*44〜45頁の界面活性剤:「脂汚れ」だろうし、麺類の茹で汁中のサポニンはCMC以上で、更に脂質などを分散できる量含まれてるのだろうか?
*46〜47頁:脱水状態だから、腐敗が防げるというサイエンスもよく判らん。52〜53頁の、砂糖の「水を吸収する役割」も初めて知る内容だ。メイラード反応よりはAGEの方が一般の方には科学の理解が深まる。
*48〜49頁:書籍版では「タマネギ」と書いて欲しいし、「化学的性質」だと思う。一般の方には区別のつけようもないので、硫化アリルでなくてアリルプロピオンでも良いし、なぜ催涙効果を発揮するのかの薀蓄がない。
*64頁:「イチゴには、もともと含まれていない砂糖」って何なんだろう?イチゴ果実の甘味は8%とか含まれているショ糖(砂糖の主成分)のはずだけど?
*86〜87頁でどうして水が青色光を反射するだろう。
*88〜89頁で、なぜショ糖の純度と結び付けて光散乱を誤解させるような文脈なのだろう。
Wikiレベルではなく、サイエンスの深みから一般に向けて発信するのが、本来のサイエンス・コミュニケーションではないかという思いを強めさせられた1冊だった。