「はんなり」という京都言葉が、手にした瞬間から伝わってくる美しい本。表紙の色やデザインに始まり、テーマ毎に考えられたレイアウト、読んで楽しいコラム、きれいな写真は、小さな「写真集」としても楽しめるかもしれない。紹介されている品も幅広く、京都ならではの野菜や漬物から、コーヒー、洋菓子、調味料まで。著者が一軒一軒に足を運び、時間をかけて取材を重ねたことがうかがえる丁寧な文章が、いっそう商品の魅力を引き立て、読んでいるだけで楽しくなる。お取り寄せの「お作法」が書き添えられているのも、また京都らしい。各商品の小見出しも工夫が凝らされており、隅々までじっくりと読みたくなる一冊だ。だから、1冊は実用書としてボロボロになるまで使い込み、もう1冊は美しいまま手元において眺めたい。万一あなたがグルメでなくて、実用書として使わなくても、読み込んで傷むことを考えれば、やっぱり2冊購入されることをおすすめします!