この本を読んでいると、紹介しているお店はフランスを愛しパリで生活している著者が日常的に利用していることがよく伝わってきます。そして、軽食化が進むパリの食文化を嘆いている著者の視点で季節のおいしいものが語られていきます。もうパリにいる気分でいろいろな食べ物に惹かれてしまいます。
旅の食事がおいしいことは旅の印象を左右します。今回、パリに旅行し、この本に載っているお店をたくさん利用しました(10軒)。実際、それらのお店を回ると気さくで親切な人達と出会え、著者がその店の味だけでなく、お店を選んでいることがわかりました。本当に接客がすてきなお店ばかりでした。そのおかげでフランス料理とパリがぐっと身近になりました。また、実際に食事をしたことで著者の主張する「若者受けしないまっとうな店」の料理のすばらしさを知ると共に改めて共感しました。実用書としても地図が正確でメニューの値段はやや値上がりしているお店もありましたが情報も確かでした(注文する時に写真を利用した)。
実際にパリに行かなくても十分にパリの食文化の一端を知ることができる本だと思います(でも、読んだらやっぱり行きたくなると思います)。