主人公・羽沢雛太は、中学生の時に一迅社文庫大賞を受賞し、今ではラノベ作家兼芸術系高校生。ある日、僕の新担当としてやってきた編集者は、同じ高校一年生の美少女、片桐文香だった。さらには次回作のイラストレーターが同じ学校の芸術科に通うお嬢様、宝泉院弓佳だと判明して…。
ライトノベル業界ラブコメです。
主な登場人物は、前述の主人公・雛太、編集者兼女子高生・文香、イラストレーター兼女子高生・弓佳に加え、大枝神社の神様・イツキ、幼なじみで主人公と同じ高校に通う陽菜といったところです。
さすが業界内輪ネタ本だけあって、シチュエーションやセリフまわし、イラストなどにラノベネタやゲームネタに事欠きません。それもほとんど実名ストレートです。
ストーリーですが、大雑把にくくると、「みんなでラブコメ本を作ろう(温泉もあるよ!)」っていう感じです。ストーリー的にこれといったヤマ場的なモノはありませんが、みんなで楽しそうにやってるな…ということが伝わってくる作品です。1巻目にしてはそこそこ多いヒロイン数ですが、みんなまんべんなく綺麗に使っており、全体的にスッキリとした印象があります。また、それぞれの人物の「背景」にも触れられているため、読んでいて読みやすく、かつ親近感が湧いてきます。近頃、1巻目にはわざと人物背景を書かないで進める本が増えている傾向にありますが、そういう意味でも親切で読みやすい本です。
ただし、さすが一迅社、校正ミスはあいかわらずですね。
読後、ものすごく笑ったという訳でも無く、ものすごく盛り上がったという訳でもないのですが、ほんわかとした雰囲気があり、もう少しこの雰囲気に浸っていたいという気持ちになりました。次巻も期待したいと思います。