日本の学校ではおしなべて「質問」がない。教師が学生に発言を求めても、相手を特定して発言を求めない限り何も答えない。電車の中で隣の人のかばんが当たって痛くても、こどもがうるさくても、空調が効きすぎて不快でも、何も言わないのである☆日本人が無口なわけでは決してない。教室での私語に教師は手を焼いているし、公共施設でも交通機関の中でも、盛んにおしゃべりする☆パブリックな場で、他人に対して、プライベートな発言をすることが良くないという”暗黙”の了解があるのだ。それは一度権力者を介して「放送」によって伝達されねばならない☆自分では隣人や車掌に乗り換え駅を聞くことすらできない人のために乗換駅をアナウンスさせ、電車で隣人に「窓を開けて欲しい」と言えない人のために「暑ければ窓をお開けになってください」と放送させ、劇場で「きみたちうるさいよ。ここでは音を立ててはいけない」と自分で言えない人のためにスピーカーで「お静かにしてください」と”騒音”を立てさせる☆騒音問題を解決するためには、日本人は積極的に発言し、相手の言うことを聞き、必要があれば反論するという、「対話する態度」を身につけなくてはいけない。察するのではなく語る、聞くことをしなくてはいけない