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うらなり (文春文庫)
 
 

うらなり (文春文庫) [文庫]

小林 信彦
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (21件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

漱石の代表作『坊っちゃん』の登場人物、うらなり。個性豊かな教師たちのなかにあって、マドンナへの思いを残しながら、新任地へ赴いた彼から『坊っちゃん』の世界をみるとどうなるか。さらに、その後の彼の人生とは。明治、大正、昭和を生きたひとりの知識人の肖像を、卓抜な着想と滋味あふれる文章で描き出す。第54回菊池寛賞受賞!小林信彦が描く『坊っちゃん』の後日談。

内容(「MARC」データベースより)

漱石の代表作「坊っちゃん」の登場人物、うらなり。マドンナに思いを残しながら、新任地へと赴いた彼のその後は-。明治、大正、昭和を生きたひとりの知識人の肖像を、卓抜な着想と滋味あふれる文章で描き出した一冊。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 196ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2009/11/10)
  • ISBN-10: 416725624X
  • ISBN-13: 978-4167256241
  • 発売日: 2009/11/10
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (21件のカスタマーレビュー)
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Gori トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
小林さんは、おそらく、紋切りや、予定調和、流行に乗ることや、多数意見に賛同すること
通俗的解釈に対して、恥の感情を持っている作家であろう。

それを承知であえていうと、これは、主人公を、坊ちゃんから、うらなりに代えた
スピンオフ小説で、『坊ちゃん』が、痛快青春小説だとする説に異を唱え
『ドーランの下に涙の喜劇人』的な小説であると解釈した上で書かれた小説である。

上記は、もちろん僕の拙い解釈で、これですべてが語れているとは思わないで欲しい。

ぼくは、この小説を読んで、ハラハラと涙が流れたけれども、涙が流せるのは、
男で、しかも、年寄りで、しかも未練がましい、やつだけかも知れない。

なお、ひとつだけ、僕が、この本で傷があると思ったのは、後半に添えられた
「創作ノート」の中で、坊ちゃんを「B型ヒーロー」だと、断じるところである。
血液型の判断は、座興ならまだしも、この本にはそぐわない
このレビューは参考になりましたか?
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫|Amazonが確認した購入
 「うらなり」は周知の通り夏目漱石の「坊っちゃん」に出て来る冴えない英語教師に坊っちゃんが付けたあだ名だ。彼の婚約者マドンナの横取りを狙う教頭「赤シャツ」によって日向の延岡に飛ばされてしまう。
 「坊っちゃん」では影の薄い「うらなり」を主人公として、その視点で「坊っちゃん」の筋立てを描くと、全く違う小説になることを実証したのが本書の前半だ。後半は「坊っちゃん」からは消えた「うらなり」の後日談である。坊っちゃんの名前が原作には書いてないから、彼の名前を「うらなり」は思い出せなかったことにしている。「うらなり」は東京でかっての同僚の数学教師「山嵐」に会い、当時のことを語る。すっかりおばさんになったマドンナにも会う。
 なぜ本書を書くに至ったかの筆者の想いは「創作ノート」に詳しい。
 まず驚くのは舞台となった昭和9年前後の時代考証への執心と正確さである。昭和7年生まれという筆者の年代だけでなく、徹底した調査が光る。プロットが面白く、気のせいか瀟洒な文体まで漱石風だ。但し「坊っちゃん」を読み直してから本書を読んだ方がよい。とにかく楽しめる本だ。 
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15 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
1時間程度で読めました。主人公「うらなり」の心の葛藤も薄く、左遷後の彼の人生も意外に単調で深みが無く、読者がこの「うらなり」に感情移入することは難しいと思います。途中出てきます「マドンナ」のその後の方が余程その背後にドラマチックな人生を感じさせます。皮肉ですがそのマドンナとの再会の場面にはあまり重きが置かれておらず、太くなり荒れたマドンナの指先で彼女の現状と時の経過を語らせたあたりは少々陳腐ではないでしょうか。ただし、彼女に必ずしも幸福な結婚をさせなかったところが小林氏の優しさであるととることもできると思いまし、こうした設定自体は読者を裏切ってはいないと思います。全体的にみて『坊っちゃん』からの引用が多く、坊っちゃんの「ダイジェスト版」+αという感じの作品に仕上がっています。10人作家がいれば10人の「うらなり」が書けたはずですが、「うらなり」は意外に『坊っちゃん』後の展開が容易に想像できてしまう人物であり、漱石が『坊っちゃん』で彼に関して多く語らなかったのはある意味必然だったのかもしれません。

最後に「創作ノート」がついていますが、私はこちらの方が作品自体よりも面白く読めました。
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真摯で心暖まる姿勢と練達した文章、漱石への敬愛の念がヒシヒシと感じられる秀作
漱石「坊っちゃん」の舞台の30年後の「うらなり」の回想談という形式で、「坊っちゃん」の再考察・解題を試みたもの。一見、痛快劇に見える「坊っちゃん」が、実は「明治の... 続きを読む
投稿日: 16か月前 投稿者: 紫陽花
五分刈り
夏目漱石の名著『坊つちゃん』に登場した
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投稿日: 17か月前 投稿者: グラウチョ
スピンオフはスピンオフ
夏目漱石の「坊ちゃん」の後日談を脇役の目から描くというもの。... 続きを読む
投稿日: 22か月前 投稿者: モリタツ
可もなく不可もなく
著名な文学の愛すべき登場人物を主人公にした作品で、文学賞を受賞したというので読んでみたが、どうということもない読後感である。原作は誰もが知っているので最初から登場... 続きを読む
投稿日: 2010/3/10 投稿者: nibosubosi
幸福な時間。
単行本も読みましたが、文庫も読みました。
幸福な時間を過ごせました。
漱石の作中人物・うらなり先生の視点から書くという... 続きを読む
投稿日: 2010/1/11 投稿者: ouretutuuni
『うらなり』
著者の名を見て、これは面白いだろうと思った。読んでみて、やはり期待に違わず面白かった。主人公は『坊っちゃん』に登場する気の弱そうな「うらなり」というアダ名の英語教... 続きを読む
投稿日: 2009/3/12 投稿者: TOES
あの送別会は…
日本の名著「坊っちゃん」に登場する「うらなり」様。本作では、彼が主人公です。「坊っちゃん」では、控えめな「うらなり」様は、悲劇的役割を果たしていた。... 続きを読む
投稿日: 2007/3/4 投稿者: 甲山筆夫
「坊っちゃん」のサイドストーリーとして読むのではなく
ご存じ漱石の「坊っちゃん」を、うらなりの立場から描いた小説。主に回想として語られる。山嵐が相手役である。... 続きを読む
投稿日: 2007/2/4 投稿者: kewpie
うらなり問題
今ひとつ ぱっとしない本だった。 

うらなり自身がぱっとしないキャラクターだったから仕方無いのかな?とも思ったけれど... 続きを読む
投稿日: 2006/12/31 投稿者: Amazonian
思わず引き込まれて、一気に読んでしまった
昭和初期の設定で、“山嵐”と“うらなり”が銀座で会うところから話が始まる。

静かな少し物悲しい筆使いで“うらなり”が語る。... 続きを読む
投稿日: 2006/11/13 投稿者: yoshi2
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