そば職人細川氏が、その「蕎麦」に掛ける情熱を余すところなく詰め込んだ一冊。蕎麦の打ち方、茹で方、ツユの作り方、天麩羅の揚げ方、材料へのこだわり、蕎麦屋の一日・・・と氏の蕎麦を愛する度合いの半端なさには脱帽するとともに、やはり「うまい蕎麦」とは、こうまでしてこそ作られるんだな・・・と思わせてくれる作品だ。海苔や板わさなどのツマミは「自分の手を掛けるところが無い」から出さないなどという職人気質が現れていて、一見頑固な人なのかな?と思ったらどっこい、「朝の仕込みの後は、歳のせいか一時間は休ませてもらいたい・・・」など「お茶目」な面も垣間見えて、嬉しくなってくるような、蕎麦好きにはたまらない一冊だ。巻頭の「牡蠣蕎麦」の写真をみて本文を読もうものなら涎がでてきてたまらない・・・そんな気分にさせてくれる至極の「蕎麦読本」蕎麦が好きな人なら是非手に取ることをお薦めする。